送信完了しました。

最近レポートの掲載をしていないので、ラジオNIKKEIで配布したレポートを下に掲載しておきます。


ラジオNIKKEIレポート





【白金】
短期的流れと中長期的な流れとに分けて考えてみたいと思う。まず、短期的な流れと
して考えなくてはいけないことは、日足を見ないとならない。では、日足をみてみる
とどのような形になっているのか。
終値で折れ線グラフを見ると、安値を更新していることが解る。そしてその時の相対
力指数はどのようになっているかと言えば、相対力指数は切り上がっているのであ
る。
これは逆光現象と呼ばれるもので、今回の場合は買いシグナルの出現である。終値の
折れ線グラフで見てもなかなか解り辛い今回の逆行現象は、あまり知られていないの
ではないか？
これを考えると目先安易に売ってはならないという事になるのではないか？

そして、中長期的な流れを考えないといけないのであるが、JM社の需給予想を覚えて
いるであろうか？あそこには2005年は供給過剰になると記されていた。理由はそちら
を見て頂くとして、価格予想帯は760〜880ドルという表示をしていた。
ドル建て価格で880ドルを上限と考えておけば良いのではなかろうか？勿論、円建て
には為替が絡んでくるのであるから大幅な円安を見込んでいる方は買えば良いのであ
る。

中長期的に売りではないかと予想を立てた背景には、東京市場の逆鞘幅がある。この
逆鞘幅は広がっている時には150円以上ついていたと記憶しているが、現在はどのよ
うになっているであろうか。
逆鞘幅の縮小と供給過剰予想と重なれば強気にはなれないのが普通ではなかろうか。

【金】
以前ラジオNIKKEIレポートにも記したが、出来高の20万枚と言うのは転換のシグナル
であると何度も申し上げている。
1月5日に出来高が20万枚を越えた.これは事実である。その時の取組がどのくらいな
のかが重要であるが、20万枚の出来高を大出来高であると言うことに異論はない筈。
下がって来ての転換であるのだから、買いシグナルとなる。ではここから一気に上昇
となるのかと言えば、そちらの方向はあまり考えていない。むしろ、1470円を超えた
辺りから下げが始まるのではないかと考えている。
理由はあまりにも買いだと言う評論家が多いこと。株式の評論家までが金が強いなど
と言っていること。そういった輩が沈黙した時にはじめて上昇できるような気がす
る。

しかし、週間足を見ると止まるべきところで止まっているのも事実なのである。この
ような状況でどのようなポジションを取れば良いのか？であるが、とりあえず買って
みて1470円を超えたところで逃げるのが良いのではないかと思う。そして、上昇して
いけば買い直しをすれば良いし、下がりだせば売り叩けば良いのである。
勿論、信念を持って買い続けたり売り続けていらっしゃる方を否定しようとは思わな
い。相場なのであるからどのようになるかは後になってから出ないと解らないのであ
るから。

『利喰ったところより高いところを買い直すことなど出来ない』と耳にするが、そう
いったお言葉は【天井を売って大底を買う】といった神業に挑戦しているとしか思え
ない。【天井を売って大底を買う】と頑張っている方の多くは【天井を買って大底を
売っている】のである。
私は快楽のために相場をやっているのではなく、実益を上げるために相場をやってい
るのであるから、【天井を売って大底を買う】と言うような神業に挑戦しようと思わ
ない。であるから、安全に利益があげられる方法をお伝えしているだけなのである。

金のポイントは1470円〜1480円にあると思うので、上記のことを頭の片隅にでも入れ
ておいて頂きたいと思う。




平成17年1月8日
日商岩井フューチャーズ（株）
中　村　　毅



これはラジオNIKKEIのレポートです。プレシャスレポートではありません。







はんこ